チューボ研究所が生まれるまで

チューボ研究所が生まれるまで。「ダメ」の前に、一緒に考えられること。家族とチューボが絵本と工作を囲む表紙

WHY CHUBO LAB?

子どもに教えるためだけではなく、
親子で学ぶために。

チューボ研究所の出発点は、特別な研究室ではなく、わが家の毎日でした。スマホやゲームをめぐって迷い、親子で立ち止まった経験から、「禁止する前に、一緒に考える」物語を届けたいと思うようになりました。

ここでは、チューボ研究所が生まれるまでの思いを、7つに分けてお伝えします。

01OUR HOME
『はじまりは、わが家の子育てでした。』親子とチューボがタブレットを囲むイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|1/7

はじまりは、
わが家の子育てでした。

「そろそろ、スマホをやめよう」
「ゲームは、約束の時間まで」

子どもが大きくなるにつれて、そんな言葉が増えていきました。ルールを決めても守ってくれない。隠れて使ったり、抜け道を見つけたり。心配だから声を掛けているのに、いつの間にか親子でいたちごっこになっていました。

そんな日々のなかで、ふと立ち止まりました。

02HELPED US
『あのとき、スマホに助けられた私たちへ。』子どもとチューボがタブレットを見て、保護者がそばで見守るイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|2/7

あのとき、スマホに
助けられた私たちへ。

子どもに、少し静かにしていてほしい。泣いているけれど、どうしても手が離せない。そんなとき、スマホやタブレットに助けられたことはありませんか。

わが家にも、何度もありました。

動画を見て、子どもが笑ってくれた。そのあいだに、目の前のことをひとつ終えられた。少し、ほっとできた。

子育てには、気持ちにも時間にも、余裕を持てない場面があります。だから、あのときスマホを渡した自分を、今になって責めるために、この話をしているのではありません。

「あのときは、助かったね」

まずは、そう受け止めたいと思っています。

そして、子どもが大きくなった今、使う時間や楽しみ方が気になることもある。助けられたことと、心配していること。その両方があっていいのだと思います。

大切なのは、ここからどう付き合っていくか。

親が渡していた道具が、子ども自身の「好き」を楽しむ道具になってきた。その変化に合わせて、私たち親の関わり方も、少しずつ考え直していけたら。

時間や安全のためのルールを大切にしながら、子どもが何を楽しんでいるのかにも、目を向けてみる。チューボ研究所は、そんな親子の時間に寄り添いたいと思っています。

次回は「『ダメ』の前に、『何が楽しいの?』」
03LISTEN FIRST
『「ダメ」の前に、「何が楽しいの?」』子どもが保護者とチューボにタブレットの楽しさを紹介するイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|3/7

「ダメ」の前に、
「何が楽しいの?」

子どもが、じっと画面を見ている。時計を見て、「まだやってるの?」と言いたくなることがあります。

でも、画面の向こうで何を楽しんでいるのか。私たちは、どれくらい知っているでしょうか。

好きなキャラクターがいるのかもしれない。自分で考えたものを作っているのかもしれない。何度も挑戦して、やっとできそうなところかもしれない。

同じ「ゲームをしている時間」でも、子どものなかで起きていることは、きっとそれぞれです。

「何が、そんなに楽しいの?」

問い詰める言い方になりそうなら、こんな聞き方でも。

  • 「いちばん好きなところ、見せて」
  • 「今、どんなことをしているの?」
  • 「それ、どうやって作ったの?」

すぐに評価したり、役に立つかを確かめたりせず、まずは、子どもの説明を聞いてみる。大人にはよく分からなくても、「そこが好きなんだね」と受け止めることはできます。

もちろん、時間や安全のために、終わりにする必要がある場面もあります。そのときも、楽しかった気持ちを聞くことと、必要な約束を伝えることは、両方あっていい。

チューボ研究所が大切にしたいのは、そんなふうに、子どもの「好き」に関心を向けることです。チューボも、いっしょに考える友だちとして、「それ、おもしろそう!」から始めます。

次回は「デジタルで、どんな『やってみたい』が生まれる?」
04TOOLS, NOT ENEMIES
『デジタルで、どんな「やってみたい」が生まれる?』親子とチューボがタブレットで見たロケットを工作するイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|4/7

デジタルで、どんな
「やってみたい」が生まれる?

  • 動画で見たロケットを、空き箱で作ってみたくなる。
  • ゲームで作った街に、自分だけの名前をつけてみる。
  • 好きな生き物を見つけて、「どこに住んでいるんだろう?」と調べたくなる。

デジタルに触れる時間には、そんな「次の楽しみ」が生まれることもあります。

チューボ研究所が大切にしたいのは、子どものなかに芽生える、「もっと知りたい」「自分でもやってみたい」という気持ちです。

画面の中で絵を描くのも、紙とクレヨンで描くのも。どちらも、自分のイメージを形にする時間。

スマホも、ゲームも、動画も、AIも。自分の好きなことや、実現したいことのために、使い方を考えられるようになってほしい。そんな願いがあります。

もちろん、楽しんだことを毎回、勉強や作品づくりにつなげなくても大丈夫。「おもしろかったね」と笑い合って終わる日があってもいい。

そのうえで、子どもから「これ、やってみたい!」が出てきたら、一緒に立ち止まってみる。

  • 「どんなふうにしたい?」
  • 「何があったらできそう?」
  • 「まず、ひとつ試してみようか」

大人が完成形を決める前に、子どものアイデアを聞いてみたいと思います。

チューボも、いっしょに考える友だちとして、その「やってみたい」に寄り添っていきます。

次回は「答えを教える前に、いっしょに考える」
05THINK TOGETHER
『答えを教える前に、いっしょに考える。』親子とチューボが工作したロケットを一緒に見つめるイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|5/7

答えを教える前に、
いっしょに考える。

「どうしたら、できるの?」

子どもに聞かれると、つい、やり方を教えたくなります。こうすれば早い。こっちのほうが、うまくいく。

大人には分かることも、子どもにとっては、初めての発見かもしれません。

たとえば、作ったロケットが倒れてしまったとき。すぐに直してあげる前に、「どこが、ぐらぐらするんだろう?」と、一緒に眺めてみる。

  • 「下を大きくしたらどうかな」
  • 「こっちに、紙をつけてみたい」

そんな考えが出てきたら、まずは試してみる。うまくいかなかったら、「さっきと、どこが変わったかな?」

一度でできなくても、考えたことや試したことまで、なくなるわけではありません。

デジタルとの付き合い方も、同じように考えていけたらと思っています。

  • 「動画を見終わったら、何をしたい?」
  • 「この話、本当か一緒に確かめてみようか」
  • 「困ったときは、誰に聞けそう?」

自分で考えることと、誰かに助けてもらうこと。どちらも大切にしたい。

だから、子どもが困っているときに、「自分で考えて」と突き放したいわけではありません。言葉が出てこなければ、選択肢を出す。疲れていたら、一緒に手を動かす。少し休んで、また考える。

大人も、いつも上手に待てなくて大丈夫です。

チューボ研究所は、物語を通して、親子で迷ったり、試したり、話したりするきっかけを届けたいと思っています。

次回は「チューボは、いっしょに考える友だち」
06STORIES TO TALK
『チューボは、いっしょに考える友だち。』家族とチューボが絵本を囲んで話すイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|6/7

チューボは、
いっしょに考える友だち。

「どうしたらいいんだろう?」
そんなとき、隣でいっしょに首をかしげてくれる。

「これ、おもしろそう!」
そう思ったとき、いっしょに目を輝かせてくれる。

チューボには、子どもたちにとって、そんな友だちでいてほしいと思っています。

子育てのなかでは、伝えたいことがたくさんあります。

  • 時間を大切にしてほしい。
  • 困ったときは相談してほしい。
  • 見聞きしたことを、一度立ち止まって考えてほしい。

でも、言葉で説明するだけでは、なかなか届かないこともあります。だから、そのきっかけを物語に込めたいと考えました。

登場人物といっしょに、楽しくなったり、困ったり、迷ったり。「自分だったら、どうするかな?」と想像してみる。そして、読み終わったあとに、親子で少し話してみる。

  • 「どこが、おもしろかった?」
  • 「どうして、そう思ったの?」
  • 「お母さんだったら? お父さんだったら?」

同じ物語でも、心に残るところは違うかもしれません。子どものひとことに、大人のほうが気づかされることもある。そんな時間を作れたらと思っています。

いつも、きれいな答えが出なくても大丈夫。「まだ分からないね」で終わる日も、ただ笑って読み終える日もあっていい。

チューボが大切な友だちになって、物語の中の問いが、いつか日々の暮らしの中でふと思い出される。そんな存在に育てていきたいです。

次回はいよいよ最終回「子どもたちの未来は、『好き』からはじまる」
07FROM LIKES TO FUTURE
『子どもたちの未来は、「好き」からはじまる。』家族とチューボが子どもの作ったロケットを囲むイラスト
チューボ研究所が生まれるまで|7/7

子どもたちの未来は、
「好き」からはじまる。

はじまりは、わが家の子育てでした。

「そろそろ、スマホをやめよう」。そう声を掛ける毎日のなかで、子どもとデジタルの付き合い方を、親自身も考え直したいと思ったこと。そこから、チューボ研究所は生まれました。

この連載でお伝えしてきたのは、私たちが大切にしていきたい想いです。

  • あのとき、デジタルに助けられたこと。
  • 子どもが何を楽しんでいるのか、耳を傾けること。
  • 「やってみたい」を、一緒に試すこと。
  • 迷ったら、考えたり、誰かに頼ったりすること。

その真ん中にあるのは、子ども一人ひとりの「好き」です。

絵を描くのが好きゲームが好き生き物が好き歌や踊りが好き

まだ、うまく言葉にできない「好き」もある。今すぐ得意にならなくても、将来の仕事に結びつかなくても、その気持ちを大切にしてほしいと思っています。

「もっと知りたい」
「自分でも作ってみたい」
「誰かに見せたい」

そんな気持ちが芽生えたときに、自分で考え、道具を選び、一歩を踏み出せるように。

スマホも、ゲームも、動画も、AIも。その可能性を広げる道具になってほしい。

一人ひとりの「好き」が、いつか誰かの喜びや助けにつながることもある。そんな未来を楽しみにしています。

チューボは、いっしょに考える友だち。

絵本を読んで笑ったり、ぬりえで好きな色を選んだり、歌に合わせて自分だけのポーズを考えたり。親子で楽しむ小さな体験を、これからも少しずつ届けていきます。

全7回、お付き合いいただきありがとうございました。

このページで初めて出会ってくださった方も、チューボの物語を、ぜひのぞいてみてください。これからも、チューボ研究所をよろしくお願いします。